伝説民話

石射太郎の伝説

昔むかしそのむかし、台田久保という巨人が有って、高宕山から鹿野山へ一歩に歩んだという大巨人であった。

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高宕山の北方に高いたかい山があって、この山の上に大きな石があった。すると台田久保は、鹿野山から弓に矢をつがえこれを射るといったら、人々は随分笑ったそうだ。そこで台田久保は「そんなら見ておれ」と強弓に矢をつがえ、ひょうと射た。すると矢は山の上の大きな石を射飛ばし、石ははるか南方の保立という半里(二千メートル)も有る谷間にとんだ。その時、台田久保は、鹿野山で「石射たろう」といった。その時の言葉をとってこの山を石射太郎山というようになったが、いつの間にか石井太郎と書くようになった。

                                                                                                    (参考:清和村誌)